2017年04月04日

働き方改革を社内で成功させる5つのポイント(1/3)山口博さん

IMG_0081

「歴史的な一歩だ。」

これは、政府が働き方改革実現会議において取りまとめた「働き方改革実行計画」を発表した際に、安倍総理が期待を込めて述べた言葉だ。

長年議論されてきた労働環境や労働生産性を改善する課題はいよいよ「実行計画」として検討段階から実施段階に入っていく。

これを受ける形で、今後各企業では新しい制度やガイドラインへの対応が求められていくだろう。

しかし単に表面的な対応にとどまってしまっては意味がない。働き方が本質的に変わり、企業の生産性や従業員のモチベーション向上が実現するような改革を行わなくてはならない。

このように「働き方改革」の流れが加速していく中、企業が改革を成功させるためには何が必要なのだろうか。今回は、数多くの有名企業の組織変革の支援を行っているグローバルトレーニングトレーナーの山口博氏に話を伺った。

自分達の「改革」を自分達で作り上げる

上述した「働き方改革実行計画」は政府が法改正などを通じて各業界や各企業に対応を求めていくものだ。しかし、この計画にただ従えば各企業での「働き方改革」が成功するのかと言えばそうではない。

また、書籍やネットの情報、セミナーなどにおいて「働き方改革」の成功事例を知ることは容易だが、これを単に真似すればいいというわけでもない。

この点について山口氏は、各企業が自分達自身で改革を作り上げることの重要性を指摘している。

「私は、年間約100団体に対して、延べ2,500人以上に組織変革の研修を行っていますが、そこで行っていることは、参加者が自分自身の頭で考えてアクションプランを作り出し、そしてそれを社内において実際に展開できるようにすることです。」

山口氏のやり方は、従来の企業や団体が理論重視のコンサルティングやトレーニングを受けるという方法ではなく、実践力・現場力を確かに高めることに特徴がある。

既に企業によっては、経営企画部門などにコンサルティング会社出身者を採用するなど、コンサルティング会社のノウハウを事実上取り込んでいる所も増えてきた。しかし、それで企業変革が進んでいるかと言えばそうでない。これまでの「コンサルティング」の在り方に限界がきていると言えるだろう。

では山口氏は、どのようにして企業の「働き方改革」の実現を支援しているのだろうか。

同氏へのインタビューを通じて改革を成功させるための5つのポイントが見えてきたので、以下に紹介する。

ポイント1:多様性のある場で検討する

「働き方改革」に限らず、様々な経営課題を解決する際に、それをいつも同じメンバーと同じ場所で話し合ってもいるだけでは、進歩がない。

同じ職場同士ではどうしても似た意見になってしまったり、上司・部下など社内関係に配慮して自由に意見が言えなかったりするなど、社内会議での話し合いには一定の限界がある。

山口氏はこのような閉塞感を打破するためには「多様性」が必要だと指摘する。

「私がある大手メーカーで行っている役員研修では、参加者は本社役員だけでなく、グループ会社の幹部や関係会社の社長などにも一緒に参加して同じ演習を行ってもらっています。」

「様々な立場の人たちが集まって多様性のある場を作り、そこでお互いに学び合い、刺激し合う。そうすると思いもよらなかった新しい知恵が見つかり、それが行動変革につながっていきます。この企業に限らず、私の行ってきた研修ではこんな例が山ほどあります。」

部門や部署を超えて、さらには業種や業界を超えて、様々な立場で様々な経験やスキルを持つ人たちが集まる「多様性のある場」を作ることが改革の第1歩だと言えるだろう。

(次回につづく)
次回の記事: 働き方改革を社内で成功させる5つのポイント(2/3)山口博さん

山口博さんがファシリテーターとして登場!
先進企業の事例を直接学び、ビジネス経験豊富なメンター達と一緒に行うワークショップが開催されます。
この機会に是非、ご参加下さい。

「中国進出・インバウンドの具体化」共創ワークショップ(6/14 赤坂見附)

「働き方改革」アクションプラン 共創ワークショップ (7/7 御茶ノ水)


ページトップ