2017年07月11日

フィールドワーカーの「働き方改革」事例、チャットボットも活用(エルイズビー 渡辺龍二さん)

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ITを活用した働き方改革と聞くと、すぐに思い浮かぶのはオフィスでのビジネス・シーンだが、オフィス以外の働き方改革も近年注目され始めている。

先日開催された第17回ビズテリア・フォーラムでは、フィールドワーカーの働き方改革に取り組んでいる株式会社エルイズビーの渡辺龍二氏が登壇。同社の考える働き方改革についてプレゼンテーションを行った。

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フィールドワーカーの働き方改革を支援

エルイズビーはビジネスチャット、direct(ダイレクト)を開発・提供しているベンチャー企業。かつてワープロソフト「一太郎」で一時代を築いたジャストシステムからスピンアウトした企業だ。現在でもジャストシステムの本拠地であった徳島に開発拠点がある。

同社のビジネスチャットの一番の特徴は、工場や店舗、現場、外回りの営業など、いわゆる「立ち仕事」や「現場仕事」といった場所で働くフィールドワーカー向けに特化していること。スマートフォンなどのモバイル端末を使って業務上のメッセージをやり取りすることができるという。

同社の渡辺氏は、ビズテリア・フォーラムのプレゼンテーションにおいて、その特徴を次のように語っている。

「当社以外にもスマートフォン対応をしているビジネスチャットはありますが、それらは、もともとPC用に作られていたものをスマートフォンにも対応させたものです。一方で当社は最初からスマートフォンでの使用を前提として開発を行ってきました。そこには大きな違いがあります」

このように他社と基本コンセプトにおいて一線を画した上で、同社のdirectはオフィスワーカーではなくフィールドワーカーの働き方改革を支援している。

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竹中工務店の建設現場にも導入

渡辺氏はフィールドワーカー支援の例として竹中工務店の導入事例を紹介。この企業のある建設現場の約1,000人の作業者が、同社のdirectを活用。作業員が現場において社内や協力会社との連絡・調整をタブレットやスマートフォンを使って行うことで、情報共有を効率的に進めることができているという。

かつての作業現場では、まず作業員が現場の写真をデジカメに撮り、そのSDカードを事務所に持ち帰ってパソコンに写真データを移動。その後、パソコン上で報告書を作成して関係者にメールで連絡。このような作業を毎回行っていたという。

directの導入によって、モバイル端末で撮った写真を業務連絡と併せて直接関係者に送ることが可能になり、情報共有のための作業時間が大きく削減できた形になっている。

チャットボットの活用で働き方改革はさらに進む

同社は、フィールドワーカーの働き方改革をさらに進めるために、チャットボットの活用にも取り組んでいる。

チャットボットとは、ロボットの様に人とチャットを行えるプログラム。第4の産業革命とも言われ今注目を集めている技術だ。

同社は他社に先駆けチャットボット開発環境「daab SDK」を提供。チャットボットを介して業務システムとの連携を実現させようとしている。

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例えば外回りの営業担当者が、アポイントの間の隙間時間を使って、タブレットからチャットボットを呼び出し、チャットボットと何回かメッセージをやり取りするだけで、その日の業務報告が完了できるといったことだ。

渡辺氏は「今、日本でチャットボットと言えばエルイズビーと言われる様になりました」と、同社のこの分野での先進性を強調した。

働き方改革は時間改革

最後に渡辺氏は「働き方改革は時間改革」という言葉で結びプレゼンテーションを終えた。

つまり、directをはじめとする様々なITツールを活用することで、フィールドワーカーの業務が大幅に短縮され、その結果として、労働時間に余裕が生まれたり、空いた時間を他の仕事に振り替えたりと、労働時間の改革につながるということだろう。

このように、エルイズビーが支援するフィールドワーカーの働き方改革は、今後ますます注目されそうだ。
(終わり)


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