2017年08月15日

働きたい女性と企業をつなぐ「働き方改革」(キャリア・マム 田村真理さん)

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先日開催された「働き方改革」共創ワークショップのプレゼンテーション・セッションに登壇した株式会社キャリア・マムの田村真理氏は、子育て中の女性が社会で活躍できるための「働き方改革」事例を発表した。

子育ての実体験をもとに会社を設立

同社は10万人の主婦ネットワークをベースに企業のマーケティングや商品企画の支援を行うと同時に、働きたい女性のキャリア・アップ支援も行っている。代表の堤香苗氏が自らの子育て中の実体験から1995年に設立。2000年には株式会社した。

キャリア・マム 田村真理 働き方改革 事例

登壇者の田村氏によると、子育て中の堤氏が当時悩んでいたのは「ママ友」同士での人間関係。

子育て中の女性にありがちなのは、自分と違う異質な存在を排除しようという動き。「ママ友」同志での価値観になじめない女性と子どもが仲間外れにあったり、「子どもがいるから」ということで自分の夢を諦めたりしているという現実を目の当たりにした堤氏は、世の中の現状を変えたいと思いから同社を設立したという。

テレワークで働きたい女性達を応援する

キャリア・マムでは10万人の主婦ネットワークを活用して、全国各地に在宅ワーカーを抱えてテレワーク事業を展開している。

田村氏は同社のテレワーク事業について次のように説明した。

「企業から受託した案件を、当社の社員がグループリーダーとなり、在宅ワーカーに仕事を割り振り、進捗管理を行っています。」

つまり、在宅ワーカーは企業と直接やり取りするのではなく、間にキャリア・マムのグループリーダーが介在することになる。

こうすることで、子育て中の女性でも限られた時間の中で案件の一部を担うことができると同時に、発注企業に対しても責任を持って質の高いサービス提供を行うことができるという仕組みだ。

このテレワーク事業は、隙間時間に在宅ワークが可能だとして、読売新聞などに取り上げられるなど、「働き方改革」の先進事例としてメディアの注目も集めている。

また、自治体と共同でテレワークによる女性の就労支援にも注力している。

2014年より4期連続で埼玉県ウーマノミクス課より受託し、女性向け在宅就業支援事務局を運営。年々女性の参加が増加、多くの女性たちが在宅でもできる仕事を学び、個人事業主として独立している。

この他、東京都や滋賀県、川崎市など他の自治体とも同様の取組を行っているという。

キャリア・マム 田村真理 働き方改革 事例

女性の多様な働き方の実現に向けて

政府や民間企業の取り組みを見てみると、既に社会で活動している女性たちのキャリア支援はある程度浸透しているが、働きたい意欲はあっても家庭の様々な事情で働けない女性たちを支援する取り組みは、まだ道半ばと言える。

そんな現状の中、キャリア・マムのテレワーク事業は、女性の多様な働き方を実現する「働き方改革」の事例として今後も注目されていくだろう。

(終わり)


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