2017年08月16日

外国人ライター・ネットワークで欧米豪に日本を発信(イグルー 小林令さん)

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2020年の東京オリンピック・パラリンピックの開催を控え、毎年増加する訪日外国人旅行客で注目されるインバウンド・ビジネス。次回のビズテリア・フォーラムで登壇予定の株式会社イグルーの代表、小林令氏に訪日促進の取り組みについて聞いた。

ターゲットは欧米豪

同社は2015年に設立。鎌倉に拠点を置き、海外向けプロモーション事業を行っているベンチャー企業だ。

多くのインバウンド・ビジネスが、中国や韓国、台湾からの旅行者にターゲットを絞っているのに対して、同社ではヨーロッパやアメリカ、オーストラリアにフォーカスしている。

同社の事業の核となるのは、これらの国々に日本を発信するメディア、Voyapon。英語、フランス語、スペイン語の3つの言語で日本各地の自然や伝統・文化を伝えている。

歴史と文化の溢れる鎌倉から日本全国の情報を海外に向けて発信するというアプローチも興味深い。

また、前職での海外駐在・業務経験をいかして欧米豪マーケットを中心に、影響力の高いブロガーのアサインや海外メディア買い付けなど、自社メディアのみならず、創業当初から欧米豪を軸において様々なサービスも広げている。

欧米豪出身の登録ライターが日本各地を取材

しかし、わずか数名の社員の同社が、これだけ充実したコンテンツを3つの異なる言語で配信できるのはどうしてだろうか?

これについて、小林氏は次のように語ってくれた。

「当社では日本在住でヨーロッパ、アメリカ、オーストラリア出身のライター・ネットワークを持っています。現在登録数は100名を超えています。彼らが日本全国を旅行して、そこで見たこと、体験したことを記事にしています。」

ライターとメディアのウィン・ウィン

記事のクオリティはどう保っているかという質問に対して小林氏は、「当社のライターの採用方針として、日本在住歴3年未満くらいで日本の歴史や文化に興味がある人を採用してます。」と答え、日本に在住しつつも旅行者目線のフレッシュな感覚で日本を発信してもらえる外国人を採用する方針を説明した。

同社は自治体や企業のスポンサードの取材案件も多く、様々なクライアントのニーズをかなうべく、若い留学生というよりは、ある程度母国で社会人経験がある人の採用を重視。

社会経験を踏み日本文化に対する尊敬、同社のメディアのミッションである「日本の地方の様々な歴史や文化、隠れた魅力を伝える」に共感できる人材を採用しているという。

採用されたライターは日本各地に行き、そこで見たり体験した感動を記事にする。

母国に日本を伝えることが楽しみにもなっていて、ライター側のやりがいも満たされると同時に、メディア側としは質の高い記事を海外に配信できるというウィン・ウィンの関係の様だ。

次回のビズテリア・フォーラムでは、このようなユニークな仕組みで日本を海外に紹介している小林氏が、同社のインバウンド・ビジネスの先進的な取り組みについて発表する予定だ。

(終わり)


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