2017年09月27日

深い日本文化を求める欧米観光客の誘致で、地方を活性化(イグルー 小林令さん)

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第19回ビズテリア・フォーラムに、イグルーの小林令氏が登壇した。日本を訪れる外国人が増え続けている中、同氏は東アジアよりも欧米からの観光客に着目している。フォーラム当日はその理由について説明した。
【ビズテリア編集部】

欧米からの観光客と地方観光

私たちの会社は、2015年11月に鎌倉で創業しました。主な仕事は地方観光のPRのお手伝いです。自治体様がクライアントで、主に欧米を対象としたPRを行っています。例えば、海外の有力ブロガーや有力メディアと契約し、英語、ドイツ語、スペイン語、イタリア語などで情報発信をしています。

さて、昨年、訪日した外国人観光客は約2400万人でした。2020年には4000万人、2030年には6000万人になるという見込みです。

しかし、これには課題があります。それは、観光客の行き先が偏っているということです。観光の地方分散ができていません。

こうした中にあって、欧米からの観光客ですが、昨年は約340万人でした。2年後には500万人になると予測されています。2019年にはラグビーのワールドカップが開催されますが、これで40万人が訪れる見込みです。

外国人観光客の8割を占めるアジアからの方々に比べると少ない気がしますが、これはどこの国も一般的で、8割は近隣諸国からの観光客だというのが定説です。

しかし、中国など東アジアからの観光客の目的がショッピングが中心であることに対し、欧米からの観光客は深い文化体験を求めています。そのため、日本の歴史や伝統を求め、田舎にも足を運びます。

また、滞在日数も長く、平均約2週間で、これもアジアからの観光客の2倍から3倍に相当します。当然、日本国内で消費する金額もアジアからの観光客より多く、一人あたり約20万円です。
したがって、欧米からの観光客は地方観光との親和性が高いといえます。

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まだまだ増える欧米からの観光客

欧米の観光客にはゴールデンルートというものがあります。東京からスタートして京都をまわり、広島まで足を延ばす。新幹線乗り放題のパスを使います。さらに近年はゴールデンルート上だけでなく、例えば金沢、熊野古道、長野~岐阜の中山道宿場町、徳島の祖谷渓など、観光客はより深い日本の歴史・文化を求め、行き先の地方分散化がさらに進んでいます。

私たちは、欧米からの観光客はまだまだ増えると考えています。ヨーロッパでは、昨年は約5億9500万人が海外旅行をしましたが、ヨーロッパの外に出たのは約1億1500万人、そして日本を訪れたのはわずか124万人です。日本はヨーロッパにとっては、まだまだメジャーではありません。

ヨーロッパに向けた多言語での情報流通はまだまだこれからだと考えています。

(終わり)

イグルーについては、こちらをご参照下さい。
https://www.iglooo.net/


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