2017年09月25日

AIの活用で、企業にマッチした人材の採用を効率化するHRTech(三菱総合研究所 小原太さん)

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採用の分野においてもAIが使われ始めている。大企業における新卒採用において、就職活動中の学生が送ってくる膨大な数のエントリーシートを人工知能が読み込み判断させるという先進的な取り組みがあるという。
第19回ビズテリア・フォーラムでは三菱総合研究所 ICTイノベーション事業本部の小原太氏がHRTechの事例を紹介した。
【ビズテリア編集部】

導入実績が倍増しているHRTech

AI(人工知能)を応用したサービスといえば、金融分野のFinTechや教育分野のEdTechなどがよく知られています。

私たちはこの技術を人材の分野に応用した、HRTechを提供しています。実際に、これを活用いただいているお客様は、昨年、今年と倍増のペースで増えています。

私たちのHRTechはマイナビ社と共同開発した、エントリーシートの評価サービスで、「HaRi」という名称で提供しています。

学生は就職にあたって、エントリーシートを作成し、企業に応募します。しかし、企業にとっては、受け取るエントリーシートは何千通、何万通という数になり、人事担当者がじっくりと読み込める体制はありません。また、人の判断は基準が曖昧だということも指摘できます。

そこで、AIが学習し、その上でエントリーシートを評価するようにしました。これによって、客観性を持った評価ができますし、人事部の負担は軽減されます。また、優秀だと判断された応募者については、二次面接から行うということもできます。

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さらなる効率化に向けて

評価項目としては、学歴や説明会参加の有無、志望動機などが点数化されたものとなっています。とはいえ、募集する企業の要望に応じて、評価項目のバランスを変えることができます。

例えば、今年度の採用について、リーダーシップの評価を重視したいということであれば、その項目を重視するという対応をします。

追加サービスとしては、内定の辞退の確率の判断や、エントリーシートがコピペではないという診断なども行っています。

一方、AIの分野で、精度向上の方法として注目されるディープラーニングをニーズに応じて取り入れることが可能ですが、評価基準がブラックボックス化してしまうため、実態としてはほぼ選ばれない事が多い状況です。

現在は、採用をする企業向けのHRTechサービスを提供していますが、学生向けのサービスも検討中です。

学生が持つスキルと必要としている企業を紐づけることができれば、採用はもっと効率化しますし、学生により適した企業に就職することが可能になると考えています。

三菱総合研究所 ICTイノベーション事業本部
http://www.mri.co.jp/news/press/public_office/023175.html


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